今までの記事はBTOパソコン購入に際して、
参考になるような情報を中心にまとめてきました。
ここからはゲームタイトル別のパソコン運用などについて、
外部ブログを引用しながらまとめていきたいと思います。
Dragon Quest X
(ドラゴンクエスト10/ドラクエ10)
かつては据え置き機で一世を風靡した人気RPGですが、
近年はネットワーク要素を取り入れた内容であったり、
直近のドラクエ9はマルチプレーも可能なMORPGとして販売されてきました。
このドラクエ10ではそういった流れもあって
完全なMORPGとして販売されています。
ドラクエ10の要求スペック
最低動作環境は以下の通りです
必要スペック | デスクトップ | ノート/タブレットなど |
OS | Windows Vista/7/8/8.1 32/64bit | |
CPU | Intel Core2Duo 1.6GHz相当以上 | |
メインメモリ | 2GB以上 | |
ストレージ | HDD/SSDいずれも16GB以上の空き容量 | |
ビデオカード | NVIDIA Geforce 7600 GT ATI Radeon HD 2600 Proシリーズ Intel HD Graphics 2000番台 (VRAM:256MB以上) |
NVIDIA Geforce 230M ATI Radeon HD 2600 Proシリーズ Intel HD Graphics 3000番台 (VRAM:256MB以上) |
DirectX | DirectX 9.0c以上 | |
解像度 | 800×600/32bitカラー以上 |
一方推奨スペックは
必要スペック | デスクトップ | ノート/タブレットなど |
OS | Windows Vista/7/8/8.1 32/64bit | |
CPU | Intel Core-i5 2.4GHz以上 AMD A10 3.4GHz以上 |
Intel Core-i5 2.0GHz以上 AMD A10 2.8GHz以上 |
メインメモリ | 4GB以上 | |
ストレージ | HDD/SSDいずれも16GB以上の空き容量 | |
ビデオカード | NVIDIA Geforce GTX650 ATI Radeon HD 5800シリーズ (VRAM:1GB以上) |
NVIDIA Geforce GT 640M ATI Mobility Radeon HD 5800 Series (VRAM:1GB以上) |
DirectX | DirectX 9.0c以上 | |
解像度 | 1280×720/32bitカラー以上 |
となっています
率直に言うとPCゲームという括りにおいて、
あまりパワー必要ない部類に入るといえます。
最低動作環境のCPUがCore 2 Duo(C2D)はわかりますが、
クロックが1.6GHzというのはモバイルモデルのC2Dなので
CPUパワー的にはそういうレベルのものが最低限度と言えるでしょう。
またビデオカードは、
最低動作環境は10世代ほど前のカードであり、
また推奨環境もGeforceはGTX650/RadeonはHD 5800番台と
3世代ほど前でミドルクラスの少し下くらいのカードになりますので、
こちらも要求スペックはさほど高くないといえます。
ドラクエ10は一部の4Kディスプレイに対応しており、
現在4K出力に順次対応してきていますが
その場合も現行世代のミドルクラス
(2015年7月現在でいうとGTX970クラス)
のカードで十分対応できるようです。
いずれにしてもミドルクラスのカードですべて事足りる
ゲームであることには間違いないと言えるでしょう。
ベンチマークを掲載しているサイトを紹介
ではスペックに対して、
具体的なベンチマークの数値はどうなっているのか、
外部のサイトを参考しながら見ていきたいと思います。
・4gamer.net
有名なゲームポータルサイト4gamer.net
ゲームのベンチマークスコアの取得にも積極的で、
リンク先の様にスコアの紹介をされているPCゲームがたくさんあります。
リンク先では編集部内にある、スペックの異なったパソコンから
ベンチマークを取得してスコアを比較するといった方法が採られています。
いわゆるビデオカードの比較ではない点に注意が必要です。
以下にスコアの記述を引用します
(編集部で)一番いいマシン
OS:64bit版Windows 8 Pro
CPU:Core i7-3960X(3.3GHz ※6C6T設定)
GPU:GeForce GTX TITAN(ドライバ:GeForce 320.18 Driver)
メモリ容量:32GB
スコア:9204
※冷却環境を見直して再テスト
スコア:10139そこそこのマシン
OS:64bit版Windows 7+SP1
CPU:Core i7-2700K(3.5GHz)
GPU:GeForce GTX 580(ドライバ:GeForce 320.18 Driver)
メモリ容量:8GB
スコア:9914そろそろ買い換えたいマシン
OS:32bit版Windows XP Professional+SP3
CPU:Core 2 Extreme X6800(2.93GHz)
GPU:GeFroce GTX 285(ドライバ:GeForce 320.18 Driver)
メモリ容量:3GB
スコア:5638おまけ(ノートPCで計測。設定は標準品質,1280×720,フルスクリーン)
OS:64bit版Windows 7+SP1
CPU:Core i5-2520M(2.5GHz)
GPU:HD Graphics 3000(ドライバ:9.17.10.2843)
メモリ容量:8GB
スコア:2492
ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン(ベンチマークソフト)
ぱっと見上位のカードで差が少なく、
オンボードグラフィックスとビデオカードの差ははっきりと見て取れます。
現行のintelオンボードグラフィックスである、
HD5000シリーズやHD6000シリーズ(iris pro含む)では
もっとスコアが伸びる可能性が高いですが、
高画質でフルHD解像度の描写は流石に苦しいと思われます。
最上位マシンでの検証で、
冷却装置を見直して再チェックした際に
スコアが1割ほど伸びているのもかなり謎めいており、
CPUの負荷もパフォーマンスに影響してるという見方もできそうです。
・KASABUTA-ENDLESS
ライフハック系ブログのKASABUTA-ENDLESSさん、
手持ちのパソコンでさまざまなベンチマークを取得しています。
Corei5-4460のオンボードグラフィックはIntel HD Graphics 4600です。
【ドラクエ10】Corei5-4460(オンボードHD4600)でベンチマーク。スコアはいかに…
前出の4gamer.netのノートPCは
少し古い世代のHDグラフィックスだったので、
この結果と比較できるでしょう。
グラフィック設定…最高品質
解像度…1280×720
表示方法…フルスクリーン
スコア…4232(普通)
—-
グラフィック設定…最高品質解像度…1920×1080
表示方法…フルスクリーン
スコア…1554(重い)
—-
グラフィック設定…標準解像度…1920×1080
表示方法…フルスクリーン
スコア…2423(やや重い)
—-
グラフィック設定…標準解像度…1280×720
表示方法…フルスクリーン
スコア…5409(快適)
—-
グラフィック設定…低品質解像度…1920×1080
表示方法…フルスクリーン
スコア…2817(やや重い)
【ドラクエ10】Corei5-4460(オンボードHD4600)でベンチマーク。スコアはいかに…
少し引用が長くなってしまいましたが、
4つのスコアが取得されています。
前出の項目で考察した通り、
フルHDでのフルスクリーン化はなかなかに厳しい感じです。
逆に解像度を落とすとフルスクリーンでも
ある程度のスコアが出ているため快適にプレイできるでしょう。
・FF14機工士の冒険譚[Loxley-Note]
FF14をはじめ多くのオンラインゲームをプレイされている、
ロクスリーさんのブログです。
自作PCについても造詣が深くグラフィックカードを交換する際に
たびたびベンチマークを取られているようです。
CPU : Intel Core i5 2500K
GPU : RADEON R9 280 3GB (Sapphire)
SSD : TranscendTS512GSSD370 (512GB)
電源 : SilverStone STRIDER GOLD 750W
MEMORY : DDR3 12800 8GB
OS : Windows 7 x64
—-
評価:「すごく快適」スコア:「16643」
—-
もっとも、ドラクエ10だとAPU(CPU+GPU一体型)でサクサク動いちゃうんですけどね。
FF14機工士の冒険譚[Loxley-Note]
ゲームユーザーにとって
VRAMが潤沢であることが重視されるケースが多いことでしょう。
(実際はバス幅や帯域も考慮する必要がありますが…)
Radeon R9 280は発売からしばらくして価格がこなれた頃に
話題になったコストパフォーマンスが抜群な
ミドルクラスのビデオカードです。
このクラスのカードになると若干たすきに長い感じではありますが、
実測しているユーザーも少ないため、大変参考になります。
また他のベンチマーク結果にはストレージに関する言及がありませんが、
こちらには512GBのSSDである「TranscendTS512GSSD370」
が利用されたとあるため
そちらもスコアを押し上げた要因と言えるでしょう。
まとめ
スコアに関しては、
予想通りミドルクラスのビデオカードで十分で
オンボードグラフィックでも条件次第では
快適にゲームができることが分かりました。
ややハイエンドのグラフィックカードでは、
ちょっと冗長すぎるきらいがありますが
プレイするゲームがドラクエ10以外にもあるなら
ハイエンドを志向するのも悪くないと言えるでしょう。